これから少しずつ涼しくなって、お散歩を楽しむ機会も増えてきます。
初めて犬を飼う方も、すでに飼っている方も、もう一度見つめなおしてほしい「お散歩のマナー」。
どんなことに気をつければいいのかな?
ドッグトレーナー・ペットビジネス学科でしつけを中心に授業を担当している、ドッグトレーナーの岡田先生にお話を伺いました。
-まずどんなことから気をつければいいですか?
岡田先生:
最近は特に、トイレのマナーについて話題になることが多いです。
最低限、おしっこをした場所は水で流す、排出物は持ち帰るのが大前提です。水で流すだけだと、汚れが広がってしまうこともありますので、トイレシーツを使って吸い取る方法もあります。公共の場ですので、汚さないことが大切です。
飼い主のマナーが悪いと、犬が苦手な人から見ると、印象が良くないですよね。都会だとマナーベルトを使う場合も増えていますし、トイレをさせてからお散歩に行くのも一つの方法です
-昔はトイレのために散歩でしたが。。。
岡田先生:
今は運動やコミュニケーションがメインですね。
-それでは実際に散歩に歩く時に気をつけることを教えてください。
岡田先生:
初めての人がやりがちなのが、わんちゃんの好きな方に行ってしまうことです。犬の行きたいところばかり行ってしまうと、ふらふらして危ないです。また、人のいうことを聞かなくていいんだ、自分がひっぱらなければならないんだと思ってしまうこともあり、その後のしつけに影響がでることがあります。
強く引っ張る必要はありませんが、人が行く方に連れて行ったらほめてあげたり、おやつを挙げて誘導するなどの方法があります。犬はついてくる習性があるので、人が行きたい方法に行けばある程度ついてきてくれます。人ごみを歩く機会もありますので、人についていくことが必要です。そうすれば、犬も安心感を得ることができます。
これには日々の信頼関係づくりが大切なので、日々積み重ねてほしいと思います。
犬は集団で行動する動物なので、引っ張ってくれる人がいた方が安心します。
そういう人がいない場合は、自分が頑張らなきゃ、ひっぱらなきゃと思ってしまうので、成犬になったときに、人に対して攻撃してしまうこともありますので、しつけも大事ですが、日頃の生活がより大事です。
-ちなみに子犬の場合に気をつけたらいいことは?
岡田先生:
子犬から飼い始めた場合は、外を怖がる子もいます。無理やりではなく、犬が自分から近づいていくか見てみてください。犬も興味を持っています。興味がありそうなところでは、匂いをかがせたり、立ち止まってみましょう。子犬のうちに、飼い主以外の人や犬に接する機会を設けてほしいと思います。
接する機会がないと、こわいものだと思って、余計に吠えてきたりします。
子犬のうちに、遊んでくれる、ほめてくれる、おやつをくれると認識させると、吠えることも少なくなる可能性があります。
-今回は、お散歩の注意点について紹介してもらいました。マナーを守って、愛犬とのお散歩を楽しんでくださいね!
※こちらの記事は、「リビングまつやま8月20日号」の記事をもとに再編集したものです。