河原アイペットワールド専門学校に入学から1ヶ月がたちました。クラスも最初は静かでしたが今はみんなが仲良くわいわいしたり、真剣に授業に取り組んだりと楽しく充実した日々を送っております。
今回は、5月14日に愛護センターの見学に行ったのでその様子を紹介していきます。事前に愛護センターの職員の方から講習を受けていたので、みんな心の準備はできていたようです。後ろ向きになっていた人はいませんでした。みんな前を向いて現実を受け止めるために愛護センターへ見学へいきます。
愛護センターへ行くのは初めての人や、以前ボランティアなどで訪れた人がいました。どんなところなのか、どんなワンちゃんがいるのかなど、いろいろなことを考えながら、バスの中で過ごしました。
愛護センターに着き、私たちグルーマー学科はすぐに管理室と言う部屋に案内していただきました。そこで私たちは現実と向き合うことになりました。
入る前に消毒をし、檻の前でお話を聞きました。入った瞬間足がすくみそうになりました。別の世界に来たような感覚でした。
檻、と言うよりは鉄格子のような冷たい所でした。そこには昨日来たばかりのワンちゃんが入っていました。その子は人が近づくと近づいてワンワンと吠えます。
「人に近づいてくるでしょう?それは人に飼われていた、人馴れしたワンちゃんだと言うこと。ワンちゃんを飼っている子は分かると思うけど、顔の表情や目が違うでしょう」
職員さんは悲しそうに話してくれました。
飼えないから、言うことを聞かないから、愛護センターに頼めば飼い主を見つけてくれる。そんな軽い思いで捨てることを決めてしまう飼い主さんが多くいる。猫を家内だけで飼うのは可哀相と放し飼い、不妊手術だなんて可哀相、そういって知らないところで子猫を産み、その子達がまた子猫を産み、結局は多くの猫が野良猫となり愛護センターで殺処分を待つ形に…。そんな飼い主さんの感情を「愛護」と名を変えて振りかざす方がいるのも現状。
私たちは多くの人にこの現状、愛護センターについて知っていただき、職員さんの気持ちを動物たちの思いを、愛護について考えていただきたいと思っています。そしてグルーマーの卵としてどうすればこのこたちのような子が少しでも減っていくか、考えて行動していきたいです。
グルーマー学科 廣藤.山田